ふたりだけの特別な絆
二人でお出掛け
「戸締まりも確認したことだし、そろそろ出発するか!」
「は、はい……。」
昼食を済ませて、ひと休みをした後…
予告どおり、私は悠哉さんと一緒に出掛けることになった。
明るい声の悠哉さんに対して、私は…元気のない声で小さく返事をする。
仕方ない…よね。
午前中に行われたレッスンの後も、悠哉さんの傍にずっと居させられたんだもん…。
心臓がバクバクし過ぎて、なんだか疲れちゃったんだよね…。
トボトボと玄関までやって来ると、後ろから悠哉さんが頭を撫でた。
「どうした?元気ないじゃん…。もしかして、外出するよりも、家の中でさっきみたいなレッスンしたい?」
「ちがっ、違いますっ!レッスンは…もう十分ですっ!!」
的外れな悠哉さんの言葉に、私は慌てて首を左右に振った。