ふたりだけの特別な絆
全くもう…!!
どうして、そういう考え方に行き着いちゃうのよ…。
し、信じられない…。
パクパクと口を開けながら驚いている私に、悠哉さんは目を細めて微笑んだ。
「陽菜の反応、見ていて飽きないよな…マジで。」
「な、何言ってるんですかっ!早く飽きて下さい。」
慌ててブーツを履いていると、私の隣でサッと靴を履き終えた悠哉さんから、フッと笑う声が零れた。
「多分…飽きることなんてねぇと思うけどな。だって、陽菜と居ると…楽しいから。」
「えっ…」
動きをピタリと止めた私は、悠哉さんの方に視線を向けると……
「ほら、行くぞ?」
悠哉さんは満面の笑顔で私の手をギュッと握った。
「ひゃっ!」
ビックリして変な声が出てしまった私。
離して欲しくて、すぐに手をブンブン振ったけれど、全く効果なし…。
結局、悠哉さんと手を繋いだ状態で外に出てしまった。