ふたりだけの特別な絆
何それっ、補習!?
そんなのあるなんて…聞いてないんですけど!!
衝撃的な発言に、私は口をあんぐりと大きく開けた。
「陽菜の免疫力の低さは相当だからな。補習は当然だろ?」
「当然じゃないですってば!不要です、不要っ!!」
補習を回避するべく、フルフルと首を横に振って訴えたけれど…
「家の前にずっと居ても仕方ねぇから行くぞ、陽菜。」
あっさりと私の主張は聞き流されてしまい、悠哉さんに手を引かれながら歩き始めることに。
この強引な一面…
本当に何とかして欲しい…。
今日のレッスンは終了…って言ってたから安心してたのに、補習だなんて…
なんか…騙された気分。
繋がれた手を見つめながら、小さくため息を零した。
こうなったら仕方ない…、抵抗はしないで大人しくしよう…。
早くスーパーに悠哉さんを案内して、買い物済ませて帰って来る…。
これが補習を終わらせる一番の近道だよね…。
よし、頑張るぞ。