ふたりだけの特別な絆
Sweet Piece*4

恐れていたこと


「なんだか、陽菜と如月さん…。毎日ラブラブなんだね…。」


「えぇっ!?ど、どこが??」


悠哉さんとスーパーに行った土曜日から一週間ほど経った、ある日のお昼休み。

悠哉さんの意地悪で強引なレッスンが、毎日のように続けられている事実を明衣に打ち明けたんだけど…


返ってきた意外な言葉に、私は教室に響きわたるほど大きな声をあげてしまった。


「日々、レッスンをしてる…だなんて、めちゃくちゃ甘いじゃん…。」


「い、いや…甘いとか…そういう雰囲気は何もないよ?だから、ラブラブ…っていう要素もないし。」


「私も恋のレッスン、受けてみたいなぁ〜!」


「ちょ、ちょっと…明衣?」


あ〜あ…。
勝手な妄想しちゃってるよ…。


憧れの対象になるようなものじゃないのに…。


そもそも、恋のレッスンじゃなくて免疫力を上げるレッスンだから、甘いどころか……


私はアタフタしてばかりで大変なんだよね…。



< 147 / 467 >

この作品をシェア

pagetop