ふたりだけの特別な絆
Sweet Piece*4
恐れていたこと
「なんだか、陽菜と如月さん…。毎日ラブラブなんだね…。」
「えぇっ!?ど、どこが??」
悠哉さんとスーパーに行った土曜日から一週間ほど経った、ある日のお昼休み。
悠哉さんの意地悪で強引なレッスンが、毎日のように続けられている事実を明衣に打ち明けたんだけど…
返ってきた意外な言葉に、私は教室に響きわたるほど大きな声をあげてしまった。
「日々、レッスンをしてる…だなんて、めちゃくちゃ甘いじゃん…。」
「い、いや…甘いとか…そういう雰囲気は何もないよ?だから、ラブラブ…っていう要素もないし。」
「私も恋のレッスン、受けてみたいなぁ〜!」
「ちょ、ちょっと…明衣?」
あ〜あ…。
勝手な妄想しちゃってるよ…。
憧れの対象になるようなものじゃないのに…。
そもそも、恋のレッスンじゃなくて免疫力を上げるレッスンだから、甘いどころか……
私はアタフタしてばかりで大変なんだよね…。