ふたりだけの特別な絆
「ねぇねぇ、レッスンしてない時も如月さんの傍に居ること…多いの?」
「あっ、うん…。悠哉さんから、なるべく傍に居ろ…って言われてるの。二人きり…っていう環境に早く慣れて欲しいんだってさ…。」
そのせいで、最近はリビングで過ごす時間が結構増えちゃったんだよね…。
私は…自分の部屋に行って、ゆっくりしたいところなんだけどなぁ…。
「へぇ…。もしかして、如月さん…陽菜に本気なんじゃない?」
「えっ?」
「だって、話を聞いてると、そんな風に感じちゃうから。」
「ち、違うよ。それは絶対に無いってば!」
にっこりと笑顔を浮かべる明衣に私は首をブンブンと横に振った。