ふたりだけの特別な絆
「わ、私っ!?」
「うん!」
明衣から興味津々と言わんばかりのキラキラとした視線が注がれる。
自分の話になるとは思わなかっただけに、ドキッと心臓が跳ねてしまった。
「た、ただの同居人…だよ。」
「えーっ!それだけ??」
ググッと顔を近付けてきた明衣に、疑いの眼差しを向けられた私は、コクコクと頷いた。
「毎日一緒に生活してるんだし、レッスンまでしてるんでしょ?最初に如月さんに会った時から、気持ちとか…変わってない?」
「か、変わってない…と思う。」
「全然?」
「う、うん…。た…ぶん。」
あ、あれ…?
なんだか、私…だんだん歯切れの悪い言葉になってきてる…。
しかも…なぜか鼓動まで速くなってきちゃった…。