ふたりだけの特別な絆
まさか、土曜日のことを聞かれるなんて思わなかった私。
驚きのあまり、ビクッと大きく肩が上がってしまった。
誰にも見られなきゃいいなぁ…と思ってたのに、目撃されてたんだ…。
スーパー、賑わってたからなぁ…。
あんぐりと口を開けっ放しにしていると、日高さんがニンマリと笑みを浮かべた。
「その驚きっぷりだと、そのイケメンな男の人は彼氏に間違いなさそうねっ!」
「あっ…違っ、違いますっ!!」
ノートに何やら書き始めようとする日高さんにストップをかけるべく、私は大きな声をあげた。
「えっ…、紗倉さんの彼氏じゃないの?」
目を見開いて驚く杉坂さんに私はコクコクと頷いた。
彼氏だなんて誤解だよ、誤解っ!!
悠哉さんとは、そういう関係じゃないんだから…。