ふたりだけの特別な絆
「それ…本当?な〜んか怪しいなぁ…。」
日高さんはジーッと目を細めて疑いの眼差しを私に向ける。
“違う”っていう私の言葉は、信じていないみたいだ。
「ほ、本当に違うんですってば!あの…それよりも、どうして新聞部の方がわざわざ私のところに来たんですか?意図がよく分からないんですけど……」
これ以上、悠哉さんとの話に関して、深く突っ込まれるのは避けたい…。
そう思った私は、話を逸らすべく、少し気になっていたことを聞いてみた。
新聞部って、確か…学校の行事や生徒会のことを取材して、校内新聞を発行するのが主な活動…って明衣から聞いたことがあるんだよね…。
今回の場合、私の目撃情報なんて、新聞部の活動には全く関係ないことなのに…どうして…??
ますます頭の中に増えていくハテナマーク。
私が首を傾げていると、日高さんと杉坂さんは二人で顔を見合わせて微笑んだ。