ふたりだけの特別な絆

「それはもちろん…紗倉さんの情報を気にしてる生徒がたくさんいるからに決まってるでしょ!」


「へ?」


「校内で人気のある生徒の情報を取材して記事にするのも新聞部の大事な活動の一つだから。」


「え?ま、待って下さい!人気って…何のことだかサッパリなんですけど…」


日高さんの言ってることが、いまいち分からない…。


私の情報を気にする生徒なんて、いるわけないのに…。


「紗倉さん、校内で人気あるんだよ〜!新聞部主催で年に2回実施している生徒の人気投票で現在…3回連続トップ3に入ってるんだから。」


「わ、私が…ですか?」


「うん!毎回、結果を校内新聞で大々的に発表してるんだけど、もしかして紗倉さん…見てない?」


「は、はい…。」


力なく返事をした。


人気投票やってるのは知ってるけど、新聞部が主催だったのは初耳だったなぁ…。


校内新聞も殆ど見たことないから、結果とかも全然知らなかった…。



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