ふたりだけの特別な絆
「紗倉さんファンの男子って結構いるんだよね〜。だから彼氏情報はキッチリと真実を把握しておかないといけない…ってわけ!」
「それで、紗倉さん…話を元に戻すけど、その人…マジで彼氏じゃないの?」
二人から真剣な顔を近付けられた私は迫力に耐えきれず、少し椅子を後ろに引いてしまった。
話を逸らしたら、凄い衝撃的なこと聞いちゃったよ…。
私にファンだなんて…有り得ないよ、有り得ない。
思わず苦笑してしまった。
っていうか…
なんだかんだ言って、話を元に戻されちゃった…。
はぁ…。
こうなったら、取材を早く終了させるためにも…
悠哉さんは彼氏じゃない…っていうことを、ひたすら主張するしかないよね…。