ふたりだけの特別な絆
いつも20時ぐらいまでには帰って来るのに、どうしたんだろう…。
………。
テレビの横にある電話をチラリと見た。
帰りが遅くなるなら、連絡とかしてくれればいいのに。
何も音沙汰がないと、心配になっちゃうよ…。
また一つ…
小さなため息が零れた。
なんだか不思議…。
普段は、悠哉さんと一緒に時間を過ごすよりも、早く自分の部屋に戻って、一人になりたい…って思うんだけど…
今は、一人で居ることが少し寂しい…って感じてるんだ…。
早く帰って来て欲しいな…。
もう一度、掛け時計を見つめた後、私はソファーの隅に置かれたクッションを手に取って、ギュッと抱きしめた。