ふたりだけの特別な絆
なぜなら、帰って来た悠哉さんは…荒い呼吸をしていて……
顔が青ざめていたからだ。
「ゆ、悠哉さん…?」
私は慌てて傍へと駆け寄った。
「ただいま…陽菜。」
一瞬だけ笑顔を見せた悠哉さん。
だけど、すぐに顔を歪めてしまった。
「具合…悪いんですか?」
「ああ…。寒気がして体がダルいんだ…。」
擦れた声で呟いた悠哉さんは、ふらつきながら私の体に凭れかかってきた。
う、うそ…。
悠哉さんの体、すごく熱い…。