ふたりだけの特別な絆
「も、もしもし!?」
『あっ!陽菜?お母さんだけど、今電話しても大丈夫?』
「うん、もちろん!今ね、ちょうど学校から帰って来たところなの。」
電話の向こうから聞こえてくるお母さんの優しい声に、自然と笑顔になっていた。
『お母さんたち、お昼前にこっちに着いて、引っ越し作業も無事に終わったの…。連絡遅れちゃってごめんね…。』
「いいよいいよ。忙しかったんだから、仕方ないって!お疲れさま!」
『ありがとう。陽菜の声聞いたら、元気がわいてきちゃった…!』
ふふ…と可愛らしく笑うお母さんに、なんだか私も心が温かくなっていくのを感じた。