ふたりだけの特別な絆
悠哉さんの手、熱をもっていて…少し震えてる…。
掛け布団だけじゃ寒いのかもしれない…。
「悠哉さん…寒いですか?もう一枚…毛布とか掛けましょうか?」
「平気だよ…。それより、俺はもう大丈夫だから、陽菜も自分の部屋に戻って休めよ…。明日、学校あるだろ?」
「だ、だけど…」
「お前に風邪…うつしたくねぇからさ…。」
「…………。」
悠哉さん、私の心配ばっかり…。
手が震えてるのに…
辛そうなのに…
“平気”だなんて言われても、全然…説得力ないよ…。