ふたりだけの特別な絆
変わる気持ち
「ん……」
なんか…急に体が温かくなったような気が…。
どうして…?
ボンヤリと心の奥で不思議に思いながら、ゆっくりと目を開けた。
あ…
私、いつの間にか、ベッド脇で座ったまま寝ちゃったんだ…。
ふぁ…と欠伸をしながら、眠い目を擦った。
「あっ、起こしちまったみたいだな…。」
「え…?」
声の聞こえてきた方に視線を向けると、ベッドの上で上半身を起こして座っている悠哉さんの姿が映った。
「今朝…少し冷えてるから、陽菜が寒いだろうと思って、毛布…掛けたんだ…。でも、そのせいで起こすかたちになっちゃって、ごめんな…。」
そ、そっか…。
温かくなった…って感じたのは、悠哉さんが私に毛布を掛けてくれたからだったんだ…。
「…温かいです。あ、あの…ありがとうございます。」
小さな声でお礼を言うと、悠哉さんはポンと私の頭に手をのせた。