ふたりだけの特別な絆
わわっ…!
起きて早々、悠哉さんの言葉や仕草、表情に凄くドキドキしてるよ…。
見つめられる視線に、体が熱を帯びていく感覚がした。
こんなに心や体が反応しちゃうなんて、おかしいよね…。
悠哉さんは…お父さんに頼まれてやって来た期間限定の同居人。
ただ…
それだけなのに…。
「陽菜、顔…少し赤くなってる…。もしかして…熱、あるんじゃないか?」
もう片方の悠哉さんの手が、私のおでこへと伸びてくる。
触れられそうになる寸前で、私は大げさなぐらい首をフルフルと振った。
「違っ…違います!熱は、ありませんから!!」
「だけど、一晩…俺の傍に居たわけだし、風邪ひいたかもしれないだろ?」
「ほ、本当に大丈夫です!体調は至って普通ですっ!!」
立ち上がって、元気なことをアピールすると、悠哉さんはホッとした表情を浮かべた。