ふたりだけの特別な絆
「そ、それより悠哉さんは体調…どうですか?」
「俺は…まだ少しダルさが残ってるけど、昨日より…だいぶ良くなったよ。寒気もしなくなったし、熱は…下がったんじゃないかな。」
悠哉さんは、自分のおでこに手をあてながら柔らかい笑顔を見せた。
そっか…。
体調、回復してきたみたいで良かった…。
確かに、顔色も…結構良くなってるもんね…。
「何か食べたいものとか、ありますか?あ!喉とか渇いてませんか?」
「んー、まだ何か食べたい…っていう気分じゃないけど、喉は…ちょっと渇いたかな…。」
「それなら、何か飲み物持ってきます!ちょっと待ってて下さいね!」
そう言って、取りに行こうとすると…
「でも、後でいいよ…。」
ポツリと呟く悠哉さんに、言葉を返そうとした瞬間…
握られていた手をグイッと引っ張られてしまった。