ふたりだけの特別な絆

あれっ…?
電話、切れちゃった…。


もう一度、掛けなおしてみたものの聞こえてきたのは、“電波の届かない場所にいるか、または電源が入ってない”という機械アナウンス。


多分、電池切れだろう…。

お母さん…時々そういうことあるんだよね…。


それにしても、さっきの言い掛けてたこと…何だったのかな…?


最初に“き”のつく言葉だよね…。


うーん……。


考えを巡らせながら、2階の自分の部屋に入ると、着替えをしてベッドの端に座った。


あっ!
もしかしたら、今日の夕ご飯のことを言おうとしたのかも…。


確か、作って冷蔵庫に入れてあるからね…って、今朝、お母さんに言われたんだよね…。


私もまだ起きたばかりで、ボーッとしながら聞いてたから、再度言おうとしてくれたんだ…。


うんうん、きっとそれだ…!



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