ふたりだけの特別な絆
何言ってるのよ…。
そんな表情…してるわけないじゃん…。
だって…今の私、心がドキドキし過ぎて、いっぱいいっぱいなんだから…。
私は、ニヤッと意地悪そうな表情を浮かべている悠哉さんに背を向けた。
「陽菜…。」
すると、すかさず聞こえてきたのは優しい声。
今度は何よ…。
そう思いながら、振り向いた。
「俺の看病で寝不足な上に疲れてるだろ?今日は帰って来たら、ゆっくり休めよ…。体調、崩したりしたら大変だからさ…。」
「は、はい…。」
心配そうに微笑む悠哉さんに、小さく頷いた。
急に優しく気遣ってもらっちゃうと、ドキッとする…。
調子、狂うなぁ…。