ふたりだけの特別な絆
「ありがと。今の陽菜の言葉、嬉しかった…。」
とびきりの笑顔を見せる悠哉さんに、ビリッと電流が走ったかのように体が震えた。
ひゃあああ。
何よ…今の笑顔。
よく分からないけど、とっ…ときめいちゃった…。
私は悠哉さんから素早く視線を逸らして俯いた。
ストレートにお礼も言われちゃったし、ますます照れくさくなってきたよぉ…。
きっと顔は…真っ赤だろうな…。
空いている方の手を頬にペタッとあてた。
この熱を抑えるためにも、一旦…悠哉さんの傍を離れなくちゃ。
「あ、あの…えっと、私…テキストやノート…部屋に置きに行ってきますね…。」
俯いたまま、ぎこちなく言葉を発した私。
ソファーから立ち上がろうとしたけれど…
「そんなの、今じゃなくてもいいだろ?」
その言葉と共に、私の体はソファーにゆっくりと倒されてしまった。