ふたりだけの特別な絆
視界に映るのは、天井と私を見つめている悠哉さん。
真っ直ぐな視線が私の鼓動を速くさせていく。
「でも…そろそろ夕食ですし、ここに置きっぱなしだと邪魔になりますから…。」
「食事はキッチンでしてるんだから邪魔にはならないだろ?夕食を食べ終わって、部屋に戻る時に一緒に持って行けばいいじゃん。」
うっ…
確かに。
サラリと返ってきた言葉に、私は何も言えなくなった。
キュッと口を閉じて、なるべく悠哉さんを見ないように意識しながら視線を泳がせる。
体を起こそうとしたものの、跨っている悠哉さんに手を押さえられてソファーへと沈められてしまった。
「いつもながら可愛い反応だな。」
「あ、あの…離して下さい!」
なんとか逃れようと身を捩る私に、悠哉さんはグッと顔を近付けてきた。
「そんな反応されると、襲いたくなるじゃん。」