ふたりだけの特別な絆
「以前、土曜日に悠哉さんとスーパーへ行った時、一緒に買い物してるところを、誰かに目撃されたみたいなんです。そ、それで…そのことが、危うく校内新聞にも載せられそうになったりして、大変だったんです。だから…二人で外出するのは控えたいと思って。」
悠哉さんにジッと見つめられている中で話したせいか、バシッと怒ることまでは出来なかった。
まあ…いっか。
言いたかったことは、ちゃんと言えたもんね…。
「そっか。そんなことがあったのか…。」
私の話を聞き終えた悠哉さんは、フムフム…と頷く。
どうやら、事情を汲み取ってくれたみたい…。
この様子なら、お出かけも中止かな…。
期待に胸を膨らませたものの…
私の考えは甘かった。