ふたりだけの特別な絆
「じゃあ、近場は避けてちょっと遠出しよっか!それなら、問題ないだろ?」
ニコッと笑う悠哉さん。
予想外なことを言われてしまった私は、口をあんぐりと開けてしまった。
なっ…
なんでそうなっちゃうのよ…!
問題、大ありだってば!
ここは普通…、出かけるのをやめるのが妥当でしょ?
「悠哉さん…、あの…遠出するより何より、出かけないのが一番だと思うんですけど……」
アタフタしながら主張をすると、悠哉さんはいたずらな笑みを浮かべた。
「ふーん…。つまり、陽菜は日曜日…家に居たいんだな?」
「そ、そうです。」
コクコクと何度も頷く。
すると、悠哉さんの手がスッと伸びてきて私の顎に触れた。
「いいのか?家に居るとなると、陽菜は俺のベッドの上で一日中…過ごすことになると思うけど?」
「へ…?」
「要は、さっきよりも甘い時間を過ごす…ってこと。それでもいいのか?」