ふたりだけの特別な絆
あ…
私ってば、悠哉さんの存在を忘れて雑貨やアクセサリーを見るのに夢中なってた…。
手…繋いだままだったし、かなり振り回しちゃったよね…。
きっと今のは…
やれやれ…っていう呆れた感じの笑いだろうな…。
私は悠哉さんの方に、おそるおそる顔を向けた。
「あの…すみません。」
「なんで謝ってんの?」
不思議そうに瞬きをする悠哉さんに言葉を続けた。
「だって、私一人で…はしゃいでたから…。」
二人で一緒に行動してるのに、相手をそっちのけ…っていうのはマズいよね…。
気まずく感じながら理由を説明すると、なぜか悠哉さんの表情は笑顔に変わっていた。
「別に謝らなくたっていいよ…。」
「でも、ついさっき…呆れた感じで笑ってましたし…。」
「違うよ。呆れてたわけじゃなくて、嬉しかったんだ…。陽菜が楽しそうに笑ってくれてたから。」
「えっ?」
そ、そうなの…?
思わぬ言葉に目を見開いてしまった。