ふたりだけの特別な絆
な、何事だろう…。
不思議に思った私は、ゆっくりと周りに視線を向ける。
……えぇっ!?
う、うそっ!!
目に映った光景。
途端に、私はビクッと肩を震わせてしまった。
なぜなら、店内で買い物をしている全ての人たちの視線が、私と悠哉さんに注がれていたからだ。
「めちゃくちゃカッコいいよね〜、あの男の人!」
「だよね、かなりのイケメン!隣の女の子も可愛いし、絵に描いたようなカップルじゃん。」
「すごくラブラブでいいなぁ、羨ましいっ!こっちまでドキドキしちゃうよね〜。」
ヒソヒソと小声で話している女の子たちの言葉もバッチリ聞こえてきて、私の顔はたちまち沸騰しそうなぐらい熱くなってしまった。
たくさんの人に見られてる…。
は、恥ずかしいっ!
あわわ…と慌て始める私。
早くお店を出たくて、繋いでいた手をツンツンと軽く引っ張った。