ふたりだけの特別な絆
あれ…?
今の声、聞き覚えがあるような…
そう思いながら、ゆっくりと振り向いた。
「こんにちは!」
フワフワと髪をなびかせながら駆け寄ってきたのは、前にスーパーで会った女の人。
確か、悠哉さんと同じ会社に勤めている、水澤さん…だったよね…。
前に会った時も思ったけど、すごく綺麗な人だなぁ…。
同じ女性として憧れちゃう…。
「あの…会社以外の場所で、課長に…また会えると思っていなかったので驚きました…!ここには、よくいらっしゃるんですか?」
「いや、俺は今日が初めてなんだ。陽菜は…前に来たことあるみたいだけど。そうだよな?」
「えっ…!?」
いきなり話を振られた私は、悠哉さんの方に勢いよく顔を向けた。