ふたりだけの特別な絆
どうして話がズレちゃうの!?
しかも、なんだか…声が素っ気なくて、トゲトゲしい言い方だったような感じがしたのは…気のせい…??
私は眉間にシワを寄せながら、少し首を傾げた。
「えっと、陽菜ちゃん…だったよね?こんにちは、お久しぶりです。」
「あっ、こっ…こんにちは!」
水澤さんから声を掛けられた私は、アタフタしながらお辞儀をする。
優しい笑顔の水澤さんをジッと見ていると、悠哉さんに顔を覗き込まれた。
「それで、ここには一人で来たのか?それとも…誰かと一緒?」
ググッと顔を近付ける悠哉さん。
あまりの近距離に耐えきれず、私は思いっきり体を仰け反らせた。
「ちょ、ちょっと!何やってるんですかっ!!大体、そんなこと…どっちだっていいじゃないですか!」
「よくねぇよ。気になるんだから。」
「べっ、別に気にするようなことじゃないと思うんですけど…。」
「いいから答えて?どっち?」
悠哉さんの表情が、心なしか曇る。
そんなに気になることなの…?
疑問に感じつつも、真っ直ぐ見つめたまま動かない悠哉さんに耐え兼ねて、私は口を開いた。