ふたりだけの特別な絆
「友達と一緒に来ました…。」
「友達って、男…じゃねぇよな?」
「ち、違います!女の子です!!」
バシッと断言すると、悠哉さんの表情は笑顔へと変わった。
「そっか。まあ、女だろう…とは思ったけど念のために聞いてみた。それならいいや。」
は…?
何よ、そのあからさまに安心した顔…。
別に、誰と買い物に来ようが関係ないと思うんだけどなぁ…。
少し不満に思いながら、悠哉さんから視線を逸らすと、気まずそうに微笑んでいる水澤さんが映った。
「す、すみません…!私たちだけで勝手に会話をしてしまって…」
「ううん、気にしないで?突然…声掛けたのは私だし。こっちこそ、ごめんね…。」
水澤さんは申し訳なさそうに言うと、私と悠哉さんを交互に見つめた。
「二人とも…すごく仲良いんですね…。」