ふたりだけの特別な絆
歩くこと数分。
カフェにやってきた私たちは、早速…飲み物を選んだ。
私はホットココア、悠哉さんはホットコーヒー。
店員さんに注文し終えると、対面に座っている悠哉さんが身を乗り出すようにして私を見つめた。
「疲れた?」
「だ、大丈夫です。」
少し心配そうな表情で聞かれ、小さく首を振った。
「それならいいけど…。なんだか…水澤さんに会った後から、ちょっと元気なさそうに見えたから気になったんだ…。無理するなよ?」
「はい…。」
小さな声で返事をした私。
内心、“水澤さん”の名前が出てきた瞬間…ドキッとしてしまった。
ビックリした…。
水澤さんのことで色々と考えていたのを、悠哉さんに見透かされたのかと思っちゃった…。