ふたりだけの特別な絆
危ない危ない…。
自分の心境、表情に出ないように気をつけなくちゃ…。
私は、ふぅ…と溜め息を漏らした。
「陽菜、やっぱり疲れてるんじゃないか?」
眉間にシワを寄せて、ジーッと私に視線を向ける悠哉さんに、違う…と言わんばかりに首を振った。
し、しまった…。
この状況で溜め息なんか漏らしたりしたら、疲れてる…って余計に疑われちゃうじゃん…。
私のバカ…。
「あ、あの…本当に疲れてるわけじゃないので気にしないで下さい!そ、それにしても…水澤さんって本当に綺麗な人ですよね…。前にスーパーで会った時も思わず見惚れちゃいました。」
「そうだな…。職場でも男女問わず、人気あるよ。」
やっぱり…。
優しそうな雰囲気だし、仕事とか…テキパキこなしそうな印象だもん…。
人気があるのも頷ける…。