ふたりだけの特別な絆
はぁ〜
心臓はバクバクだし、顔は熱い…。
トイレの個室に入った私は、ドアに凭れかかりながら頬を手で覆った。
また…過剰反応。
いい加減、なんとかしたいよ…。
小さな溜め息が自然と口から零れた。
それにしても…
私…水澤さんに会った後から、なんだか変。
あの後、水澤さんの表情や交わした会話が頭を離れないし…
今も、悠哉さんとの会話で、口から出てきたのは…水澤さんのことばかりだった。
意識、してるの…?
どうして…?
疑問に思いながら、視線を胸元へ落とした。
それに、なんだろう…?
この胸のモヤモヤした感じ。
妙な違和感。
さっきはチクッとした小さな痛みも走ったんだよね…。
どうしちゃったんだろう…。
前に水澤さんとスーパーで初めて会った時には、こんな気持ちにならなかったのに…。