ふたりだけの特別な絆
「えっ…?」
声の聞こえてきた方に振り向く。
すると、すぐ傍のテーブル席に座っていた二人の男の子が目に映った。
年は私と同じぐらいかな…?
二人とも顔立ちが整っていて、一人は茶髪、もう一人は金髪の男の子だ。
こちらを見ながら、爽やかな笑顔で手を振っている二人に、私は少し首を傾げた。
「君、この辺に住んでる子?」
いきなり金髪の男の子から飛んできた質問。
私は咄嗟にフルフルと首を振った。
「そうだろうと思った。こんなに可愛い子がこの近くに住んでたら、とっくに俺らも知ってるはずだもんな。」
「そうだよな〜。俺、かなりタイプかも。」
「俺も。」
二人からジッと見つめられた私は、戸惑ってしまった。
この人たち、何?
なんだか、よく分からない会話してるんですけど…。
頭の周りにはハテナマークがポンポンと浮かぶ。
「あ、あの…失礼します。」
早く席に戻ろうとして、背を向けて歩き出した瞬間…
後ろから手首をパシッと掴まれた。