ふたりだけの特別な絆
「え〜っ、そんなに急がなくたっていいじゃん。」
「きゃっ!」
グイッと手を引っ張られた反動で、また男の子たちの方に体を向けさせられてしまった。
「こうやって会ったのも何かの縁だし、俺らと一緒に遊ばない?」
「そうだよ。もっと楽しい場所知ってるから、この店を出て、そっちに行こ?」
男の子たちはテーブル席を離れて、私を囲むようにして立った。
「いえ…結構です…。」
二人をキョロキョロと見ながら断ったものの…
「いいじゃん。せっかくだから楽しもうよ。」
「そうそう!絶対に楽しいから!」
私の断りは聞く耳もたず。
嫌だと言わんばかりに、フルフルと首を振っても、全く効果が無い。
どっ、どうしよう…。
このままじゃ、この人たちのペースにのせられちゃうよ…。
「ほら、行こう?」
金髪の男の子が、私の肩にスッと手を回した時だった。
「お前ら、何やってんの?」