ふたりだけの特別な絆
Sweet Piece*6
再会
「こんばんは!陽菜ちゃん。」
微笑みながら手を振っている翔琉くん。
私は慌てて傍に駆け寄った。
「ほ、本当の本当に翔琉くん…だよね?」
スラリの伸びた身長。
爽やかな黒髪の短髪。
そして、クリッとした大きな瞳。
私は、思わずジッと見てしまった。
「うん。覚えてくれてたんだね、俺のこと。」
「当たり前だよ!小さい頃、いつも遊んでたんだもん。」
「そっか…。なんか嬉しいな。」
翔琉くんはニッコリと笑った。
無邪気な笑顔。
あの頃も、そんな風に笑ってたなぁ…。
昔と変わってない…。