ふたりだけの特別な絆

「陽菜ちゃん、元気そうで安心した…。」


「私も！翔琉くんの元気そうな顔見れて良かったよ〜！あっ、そう言えば…こっちには何か用事で来たの？」



「実はね…」


翔琉くんが話そうとしたところで、突然…後ろから咳払いをする音が聞こえてきた。



あ……


私は、おそるおそる振り向く。


すると…家のドアの前で、私たちを怪訝そうに見ている悠哉さんの姿が映った。


し、しまった…。


私ってば、翔琉くんに久々に会えたことに興奮しちゃって、悠哉さんをそっちのけで会話してたよ…。



「ゆ、悠哉さん…すみません…。あの…」


「陽菜、そちらの方は？」


急にニッコリと微笑む悠哉さん。


笑顔なのに…
なんだか怖さを感じてしまうのは、なんでだろう…。


不思議に感じつつ、私は口を開いた。