ふたりだけの特別な絆
えっ…!?
予想外な質問に拍子抜けしてしまった。
「そっ…それは、こっちのセリフなんですけど!!あなたこそ誰なんですか?」
「あー…悪い。先に俺が名乗るべきだよな…。」
男の人は頭をクシャッとさせながら苦笑いを浮かべた。
「俺は…如月 悠哉。泥棒じゃなくて、会社員だから。あ、それと…この家には勝手に入ったわけじゃねぇよ?」
男の人はジーンズのポケットから取り出したものをテーブルの上にのせた。
それを見た瞬間…
「えっ?な、なんで!?」
私はソファーから身を乗り出すようにして、テーブルに置かれたものを見つめた。
ど…どうしてこの人が、私の家の鍵を持ってるの!?