ふたりだけの特別な絆
「す、すみませんでした…。」
「別に構わないけど、何かあったのか?」
「い、いえ…。何でもないので気にしないで下さい。ちょっとボーッとしてただけなんです…。」
少し不安そうな表情を浮かべている悠哉さんに、焦りながら答えた。
「そっか。それならいいけど…。もし、悩みとか困ったこととかあったら、遠慮なく言えよ?俺、陽菜の力になりたいから。」
「は、はい…。」
温かい笑顔に、ドクン…と鼓動が大きく波打つ。
その衝撃で、一瞬…体の力が抜けた私。
ペタン…とソファーの上に座りこんでしまった。
悠哉さんの笑顔に…心が今までにないくらい反応しちゃった…。
だって、すごく優しさ溢れる笑顔なんだもん…。
私は、ドキドキする胸元に片手をあてた。