ふたりだけの特別な絆
「さてと、俺…ちょっと着替えてくるよ。その後、晩ご飯の準備するから待っててくれる?」
「はい…、ありがとうございます…。」
そう答えると、悠哉さんはネクタイを緩めながら立ち上がった。
「あ、そう言えば…」
ふと、何かを思い出したかのような声を零した悠哉さん。
私の方に顔を向けた。
「アイツ、今日は訪ねてきたりしてねぇよな?」
「アイツ…?」
「ほら、昨日…陽菜に会いに来てたヤツ。確か…真島って言ったっけ。」
えっ…翔琉くん!?
どうしてそんなこと聞くんだろう…?
疑問に感じつつ、私は口を開いた。
「今日は来てません…。でも……」
「でも…何?」
少し低めの声が返ってきたかと思うと、悠哉さんは私の目の前にしゃがんだ。