ふたりだけの特別な絆
どうしたんだろう…。
私、変なこと言っちゃったのかな…。
悠哉さんから視線を逸らして俯き加減で歩く。
少し沈黙が流れた後、不意に私の頬にピタッと熱いものが触れた。
「きゃっ!」
な、何!?
突然のことで、思いっきりビックリした私。
顔を上げると、目の前に差し出されていたのは小さなペットボトルだった。
「こ、これ…」
「さっきコンビニ寄った時に買ったんだ…。ホットココア。今日も夜になったら冷えてきたし、これ飲んで温まれよ?」
私のために、買ってくれたんだ…。
外でお喋りしてたから、手とか…少し冷たくなってたんだよね…。
こんな風に気遣ってくれるところが優しいな…悠哉さん。
「あ、ありがとうございます…。」
私は悠哉さんからココアの入ったペットボトルを受け取った。
「わぁ…!あったかい!」
ペットボトルから伝わってくる温かさに笑みが零れる。
ギュッと強めに握ると、悠哉さんは私の腰にゆっくりと手を回した。