ふたりだけの特別な絆
またしても跳ね上がる体。
次第に激しさを増していく鼓動の音。
尋常じゃない体の状態に戸惑いながら、私は…ただただ悠哉さんを見ることしか出来なかった。
「お前の頭の中も心も、俺でいっぱいにしてやるよ…。」
ドクンッ…
な、何…?
今の電流が走ったかのような感覚。
心臓が壊れちゃうかと思った…。
月明かりに照らされた悠哉さんの表情は、いつにも増して艶っぽさが漂う。
何も言葉を返せずにいる私に、悠哉さんは少し微笑みを浮かべると…
顎に添えていた手を今度は私の後頭部へと持っていった。
「陽菜…。」
悠哉さんは優しく呼ぶと、瞬く間に唇を重ねてきた。
「んっ…」
今度は啄むようなキス。
レッスンの時とは比べものにならないぐらいの甘い雰囲気に襲われてしまった私。
あまりの刺激の強さに、とうとうキスの途中で意識を手放してしまった。