ふたりだけの特別な絆
「…………。」
一瞬、思考回路がフリーズしてしまった。
えっと…
ええっと……
上手く頭が回転しなくて、視線だけをあちこちに向けた。
ここは…私の部屋。
今いるのはベッドの上。
それは…間違いない。
でも、私の隣には悠哉さんがいる…。
どうして…??
「陽菜、なんだか…訳が分からない…って顔してる。」
フッと笑った悠哉さんは、私の頭を撫でていた手を止めた。
「昨日、キスの途中で陽菜が眠っちゃったんだよ。それでベッドに寝かせて、部屋に戻ろうと思ったんだけど……」
そこまで言うと、悠哉さんは視線を自分の着ているセーターに向ける。
私もそれを辿って視線を落とした。