ふたりだけの特別な絆
「きゃっ!こ、こんなところで…やめて下さいっ!」
「陽菜にキスしたくなったんだから、仕方ないだろ?」
仰け反る私に、悠哉さんは柔らかい笑顔を注ぐ。
車通りも人通りもあるというのに、そんなこと…お構いなしといった感じだ。
「ほら、図書館まであと少しだし…行こう?」
「あっ、あの…ちょっと待って下さい!!」
私の手を引いて歩き出そうとする悠哉さんを、すかさず引き止めた。
「ん?どうかしたのか?」
「一つ、聞きたいことがあるんですけど…。」
「何?」
興味津々な表情を浮かべている悠哉さんに、私は言葉を続けた。
「悠哉さんは、私のどこが………すっ、好き…なんですか?」