ふたりだけの特別な絆
何これ…。
こんな気持ち、未だかつて経験したことない…。
今にも心臓は破裂してしまいそうだし、胸がキューッと締め付けられている。
でも…
その中で、ジワリと広がる温かい気持ち。
なんだか…悠哉さんの想いを聞いて、心が嬉しい…って感じているみたい…。
はぁ…。
この気持ちは、言葉じゃ上手く表現しきれないよ…。
ソワソワしながら視線を泳がせる私を、悠哉さんは…そっと抱き締めた。
「……っ!?」
突然、優しい温もりに包まれて体がピクッと反応する。
驚いた私は、何度も瞬きを繰り返した。
「陽菜には ゆっくり時間を掛けて、俺の気持ちを伝えよう…って思ってたけど、アイツに初めて会った時から考えが変わっていった。」
少し低くなった声。
“アイツ”って、翔琉くんのことだ…。
頭の中に、翔琉くんと再会した日のことがパッと浮かんだ。