ふたりだけの特別な絆
この気持ちの正体
「はぁ……。」
週明けの学校。
私は朝から何度もため息を零してしまっていた。
この土日、悠哉さんのことが頭から離れなかった。
朝から晩まで、ずっと。
昨日の夜は、初めて夢にも出てきた。
今朝はその影響もあってか、悠哉さんの顔をまともに見れなかった上、ご飯が殆ど喉を通らなかっんだよね…。
学校に来れば、少しはドキドキしている心も落ち着くと思ったんだけど…
ダメだ…。
家にいる時と何ら変わりない…。
それどころか、“悠哉さん…今頃何してるんだろう…”なんて、そんなことばかり気にしてる。
おかげで、授業は全く身に入らない…。
先生が何を話していたのか、黒板に何を書いていたのか、記憶がおぼろ気だ。
これは重症。
かなりの…非常事態。
何なんだろう…。
この気持ちは…何?