ふたりだけの特別な絆
あっ…。
私ってば、勝手に色々と想像しちゃった…。
しかも、水澤さんのことまで…。
もう、私ってば何考えてるのよ…。
小さくため息を零すと、黙々と食べていた明衣が箸を止めた。
「陽菜、大丈夫…?さっきから全然食べてないじゃん。」
「えっ!?う、うん…。これから食べようかな…と思ってたところだよ!」
明衣に笑顔を向けてから、サンドイッチを手にとった。
どうして、こんなに頭の中が悠哉さんでいっぱいなの…?
どうして…?
また零れた溜め息。
そんな私の顔を、明衣はジーッと覗き込んだ。
「陽菜、ひょっとして…恋してるんじゃない?」
「へ…?」
「私の直感。なんだか、そんな気がしたから。」
こ、恋…?
私が…?
思わぬ言葉に瞬きを繰り返した。