ふたりだけの特別な絆
「すごく幸せな気持ちになるよ!」
「し、幸せ?」
「うん!心がホンワカ温かくて、常に軽やかに弾んでる感じなの。映る世界が違って見えるぐらい、素敵な気持ちに包まれるんだ…。」
な、なるほど…。
そうなんだ…。
明衣の話を聞きながら、フムフムと頷いた。
そう言えば、土曜日…図書館に行く途中で悠哉さんの想いを聞いた時…
ドキッと心臓が跳ねたのと共に、温かさが体中に広がったっけ…。
でも、映る景色はいつも通りだった。
うーん…。
この出来事だけだと、恋してるのかどうか…何とも言えないなぁ…。
私は明衣を真っ直ぐ見つめた。
「も、もう一つ質問なんだけど、恋すると…何か心や体に症状って出たりするものなの?」
「えっ、症状!?」
「うん。た、例えば…ドキドキするとか…」
「するよ!ものすごくドキドキする!傍に居る時とか、一緒に話したりする時なんて、胸が苦しくなるぐらいドキドキしちゃうんだから!」
えっ…!?