ふたりだけの特別な絆

「心臓が破裂しそうなほど、勢いよく跳ね上がったりすることって…ある?」


「うん!私は…好きな人の笑顔を見たりすると、そうなるよ!鼓動の音が相手に聞こえそうなぐらい大きいんだよね…。」


「顔とか体が…火照るぐらい熱くなったりすることは?」


「あるある!体が少し触れたりした時とか、ジッと見つめられたりした時とか、顔や体が…カァッと一気に熱くなるよ。湯気とか出てそうなぐらい。」



な、なんか…
質問したことに、全て肯定的な答えが返ってくるなぁ…。


それに、症状が出る時の状況…明衣と似てる部分が結構あるような気が…。


そう思っていると、明衣は何かを思い出したかのような、そんな表情を浮かべた。



「あっ、そうそう!他の女の子と話している姿を見たりすると、胸がチクッと痛んだり、気持ちがモヤモヤするよ。」



「えっ、そうなの!?」


「うん。私…かなり妬いちゃうんだよね…。」


恥ずかしそうに笑う明衣を見ながら、私は口をポカンと開けてしまった。



私も、少し前に…似たような気持ちになったことがあった…。


あれは確か…ショッピングモールで水澤さんに偶然会った後…。


水澤さんは悠哉さんのことが好きなのかな…って感じた瞬間、胸が痛くなった。


悠哉さんとカフェに入ってからも、モヤモヤした気持ちが続いたんだよね…。



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