ふたりだけの特別な絆
「そっか…。恋してるんだ…私。」
胸元に、そっと手を当てる。
刻まれる鼓動は少し速くなっていた。
生まれて初めて抱いた感情。
体に生じた不思議な変化。
ずっと分からなくて、ただただ戸惑うばかりだった。
悠哉さんから告白やキスをされた後は、もっと症状がエスカレートしてしまって、戸惑いだけじゃなくて驚きもあった。
土日のみならず、今日も…頭の中は悠哉さんでいっぱい。
無意識のうちに、何度も何度も悠哉さんのことを気に掛けていた。
この事態を重く感じて、明衣に相談しようとしてたけど…
思わぬ明衣の言葉から、一気に解決しちゃった…。
この気持ちの正体は、“恋”なんだ…って。
私…
悠哉さんのことが好きなんだ…。