ふたりだけの特別な絆
………。
な、なんだか…
急に緊張してきちゃった…。
波打つスピードが速くなっていく鼓動。
私は胸元をゆっくりと擦った。
落ち着け…私。
今から、こんなに緊張してどうするのよ…。
必死に心に言い聞かせた。
ふぅ…。
ちょっとキッチンに行って、水でも飲んで来ようかな…。
早朝から、顔が熱くなったり、ドキドキしたり…。
興奮しっ放しのせいか、喉が渇いちゃった…。
私は部屋を出ると、あまり音をたてないよう、静かに階段を降りた。
まだ悠哉さんは眠っているだろうし、起こしちゃ悪いもんね…。
そう思いながら、キッチンへ向かおうとした時…
ガチャッ…という音と共に、リビングのドアが開いた。