ふたりだけの特別な絆
こんなにも、すぐに変わっちゃうんだ…。
恋って…すごいな。
そう思ったら、口元が緩んで笑みが零れていた。
「どうしたんだ?いきなり、笑顔になったりして…。」
「えっ?」
悠哉さんはニンマリと嬉しそうに私を見つめた。
「べ、別に…何でもないです。」
ひゃあ…!
今の表情、バッチリ見られちゃった…。
は、恥ずかしい…。
顔を俯けようとしたけれど、顎に悠哉さんの手が添えられて、上に向かされてしまった。
「ところで、陽菜の伝えたいことって…何?」
「あっ…」
「さっきの続きを聞かせて?」
悠哉さんは、私のおでこにコツンとおでこをくっ付けた。
えぇっ!!
この態勢で話を聞くつもりなの!?
予期せぬ状況に、私の心はパニック状態に陥ってしまった。
「え、えっ…あ……その…」
口がパクパクしてしまって、言葉らしい言葉が出てこない。
近過ぎる距離に、緊張が極限に達した私。
足もカタカタと震え、立っていられなくなってしまった。